『集中できる時間』の限界は何分なのか? 仕事や勉強に適した時間帯とは
私たちが、仕事や勉強に『集中できる時間』には限界があるといわれています。
そのため、あらかじめ自分が『何分くらい集中力が持続するのか?』を知っておけば、今よりもっと作業が捗るはずです。
また、より集中するのに適した時間帯があることをご存知でしょうか?
この時間帯を知らないと、せっかく貴重な時間をつかっているのに『なかなか頭に入らない…』なんてことにもなりかねません。とてももったいないですよね。
今回は、ひとが『集中できる時間の限界』と『能率があがる時間帯』、また質のよい休憩の取り方についてご紹介します!
目次
人間が集中できるのは○○が限界?
まず大人(成人)と子どもでは、集中していられる時間がちがうことを、頭に入れておきましょう。
一般的には、子どもなら30分、大人は40~50分が妥当だろうと言われていますが、より専門的な観点を用いた『15・45・90の法則』という捉え方があるので解説します。
この法則ではそれぞれの時間設定に対して、推奨されている『休憩時間』を取るのがポイントです。
『15分間』集中型
私たちが一番集中できるのは15分間だといわれています。
これは人間の集中サイクルが、“15分単位”を繰り返しているという説からきています。
作業を”短時間集中”で一気に片づけたいときは、15分サイクルで進めると良いでしょう。
ちなみに15分パターンは、子ども(幼児)が集中するのにも適しています。
国民放送の幼児番組が、15分で構成されているのは、納得ですね。
15分間集中したら、5~10分の休憩を取ることもお忘れなく。
『45分間』集中型
小・中学校の授業やテレビドラマなどがこちらに該当しますね。もちろん大人にも有効で、45分集中したら10分の休憩を取るようにします。
前述した15分集中パターンよりも長いので、より仕事や勉強が進捗しますが、時計をみたら『あと5分しかない…!』という状況に陥りがちです。
なので前半・後半が意識できるよう、『途中20分』でアラームが鳴るようにセットしておくのがポイントです。(アラームが鳴ったら、より集中力を高めるよう心がけます)
『90分間』集中型
大人でも最大に集中して『90分が限界』といわれています。大学生の講義やサッカーの試合などが、『90分間型』に当てはまります。
90分サイクルも45分サイクル同様に、アラームをセットするとより集中できます。
アラームは中間の45分ではなく、残り時間15分(もしくは10分)で鳴るようにすると、追い込みの時間に使えてより効果的です。
90分集中型は、15分~20分の休息がベストです。
ポモドーロ・テクニック
ポモドーロ・テクニックとは『短めの作業』と『休憩』を繰り返す、集中法です。
「25分間の作業 + 5分間の休憩」を1サイクルとして、4サイクルごとに『30分間』の完全休憩を取ることを繰り返します。
誰しも集中した後は疲れますが、ポモドーロテクニックのように『小休憩』と『完全休憩』をうまく組み合わせれば、断続的に高い集中状態を維持することができます。
作業効率が上がる『集中できる時間帯』
仕事や勉強は、インプット、アウトプットの繰り返しですよね。
本や参考書を読んだり、資料を頭に叩き込むの行為は『インプット』にあたります。
一方、頭の中の情報や知恵を、形にするのが『アウトプット』ですね。
資料作成や日記(ブログ)、なにかアイディアを出す行為も、これに当てはまります。
ひとは生活スタイルや体質によって、朝型・夜型などに分けられます。
この点を踏まえて、インプット・アウトプットに適した時間帯を、解説していきましょう。
インプットに適した時間帯
朝型・昼型の人は『10時~14時』の間、夜型の人は『19時~22時』の間が、集中に適した時間帯となります。
補足として、この時間帯すべてが仕事や勉強に適しているという考えではなく、この時間帯の中に、あなたの『最も集中できる時間帯』が存在するということです。
アウトプットに適した時間帯
集中力が落ちた時は一般的に悪いとされていますが、実は『アウトプット』にはもってこいの状態です。
そのためアウトプットに適した時間帯は、インプットで集中力を使った後がベストということになります。
夜型『19時~22時』にインプットした情報は、翌朝にアウトプットすれば問題ありません。むしろ、一晩寝て脳がリセットされるので、より自身の知恵として、アウトプットしやすくなります。
クリエイティブになれる時間帯
良いアイデアが生まれるのは、限界まで集中した状態ではなく『低下しているとき』です。
それは(集中力の低下で)意識が分散されることで、想像力が高まり、柔軟な発想が生まれやすくなるからです。
クリエイティブな発想が生まれるのは、「トイレにいるとき」「入浴・シャワーを浴びているとき」「ボーッしているとき」などと言われています。
実際、著名な作家や作曲家は、上記のようなシーンでアイディアは出てくるとテレビ番組などで話していますよね。
集中を持続するため休憩にもこだわる
能率を上げるために、休憩時間にもこだわりましょう。
如何に目の前のタスクから『頭を切り離すか』、『思考力を温存できるか』がポイントです。
では紹介していきましょう。
コーヒー飲料を飲む
コーヒーに含まれるカフェインは、脳に刺激を与える働きがあります。カフェインは飲んだあ30~45分ほどが、もっとも『覚醒作用』があるといわれています。
そのため狙った時間の少し前には、コーヒーを飲んで、効果のタイミングを合わせるのがポイントです。
カフェインは記憶力向上に役立ちますので、インプット時にとくに有効です。
軽いストレッチをする
軽度のストレッチをすると気分転換になり作業から頭を切り離すことができます。
また血流がよくなるので、脳をリフレッシュさせることができます。
ストレッチは室内で気軽にできるメニューも多いので移動が少なく、休憩後に速やかに集中モードに戻れます。
周囲の人間とコミュニケーションを取る
集中は自分との戦いとなります。なので休憩時間は、可能な限り周囲と雑談をしたり、コミュニケーションを取るようにしてみましょう。
『笑う』という行為は脳に良い刺激を与え活性化させるといわれます。気持ちの切り替えには『会話』が一番です。
外の空気を吸う
外気を吸うと、いい気分転換になります。太陽の光を浴びることで、ビタミンDがつくられる効果もあるので『一石二鳥』です。
人間は温度の変化(室温の変化)を感じると、自律神経が活発化します。集中を通り越して、眠気がくるような時も、一度外で新鮮な空気を吸い込むようにしましょう。
まとめ
集中時間の限界と、作業に適した時間帯についてご紹介しました。
ポモドーロ・テクニックの「25分間の作業+5分間の休憩」は、休憩をこまめに挟むことで、能率が上がるので勉強や仕事におすすめです。
記事の中で紹介してきたいくつかのパターンを実践してみて、ぜひ自分にあった集中法を見つけてみてくださいね。
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