飲み過ぎは逆効果!栄養ドリンクを疲労回復におすすめしない”残念すぎる”理由
からだがダルいとき、疲労を感じるときに飲む「栄養ドリンク」も、飲みすぎは絶対にNGです。
テレビCMなどで大々的に掲げている「疲労回復」を真に受けて、日常的に飲用すると大変なことになるのをご存知ですか?
「毎朝一本は欠かさず飲んでいる」
「夜更かするときは、栄養ドリンクやエナジードリンクに頼ってしまう」
こういった方も日に日に効果が薄れて、ダルさが増していることに気づいているかと思います。
今回は疲労回復に栄養ドリンクをおすすめしない「本当の理由」を解説します。
目次
飲み過ぎは逆効果!栄養ドリンクの成分に注目!
そもそも栄養ドリンクは、“栄養補給”を目的にした「医薬部外品」です。
なので当然、疲労回復に直接作用する成分が入っているわけではなく、あくまでからだの状態を整えて回復を促す、といった“間接的な役割”を担っているのです。
では栄養ドリンクの成分に目を向けてみましょう。
主成分はカフェインと糖類
栄養ドリンクには疲労回復効果がある「魔法の成分」が含まれているわけではありません。
主成分は「カフェイン」と「糖類」です。
神経を興奮させる働きがある「カフェイン」には、眠気覚ましの効果が期待できます。
カフェインは栄養ドリンク以外にも、エナジードリンク、緑茶、コーヒー、紅茶などに含まれているのでご存知ですよね。
試験勉強や夜勤など、どうしても眠気をなんとかしたい場合に限っては、適量を飲むことで求めるような効果が得られるでしょう。
ただし、カフェインを大量摂取すると中毒症になる恐れがあります。
実際、過去にはカフェインの過剰摂取で死亡例は相当数に上ります。
「糖分」は疲れた時に摂取したくなりますが、栄養ドリンクには必要以上の糖分が含まれています。
糖類をとり過ぎると太るだけでなく糖尿病のリスクが高まります。
日常的に缶コーヒーなどを飲む方が栄養ドリンクを飲むと一気に一日の”上限量”を超えるので注意が必要です。
配合成分「タウリン」も取り過ぎ厳禁
タウリンとはたんぱく質を作るアミノ酸の一種です。
体内の心臓や肝臓、肺などにも含まれているタウリンは、血圧を抑え、肝機能の改善、目の疲れに効果があるとされています。
しかし残念ながら、タウリンには直接的な疲労効果は効果はありません。
栄養ドリンクの瓶ラベルには「タウリン〇〇〇mg配合」と堂々とアピールされてますが、むしろタウリンの取り過ぎは、下痢や吐き気、食欲不振といった副作用が出る場合があります。
また低血糖や胃潰瘍のリスクも高くなることを知っておきましょう。
栄養ドリンクを飲むほどに全身がダルくなる理由
栄養ドリンクを飲むと主成分であるカフェインによって目が冴えるので、疲労が回復したと錯覚してしまいます。
また糖類(砂糖)の摂取により(一時的に)血糖値が上がるので、からだのダルさが消えて軽く感じるので、いつも以上に仕事や勉強を張り切ってやってしまいます。
本来、からだが「休みたい!」と出しているサインさえも感じなくなるので、当然効果が切れたときの反動は日に日に大きくなっていきます。
普段以上に頑張れてしまう感覚が、栄養ドリンク漬けの人が感じる“慢性的なダルさ”の原因になっているのです。
一時しのぎの割にコスパも悪い
栄養ドリンク系の値段は1本あたり200~1,000円ほど、ユンケルの高級ブランドになると2000円近いものあります。
もちろんこれら高価なドリンクは「風邪だけど仕事や学校を休めない」、といったピンチを乗り切るために服用することがほとんどだと思います。
けれど夜勤をする方や中年以降の方で、毎日120~150円程度の手頃な価格帯のものを飲み続けている方は少なくないでしょう。
一本120円 × 一カ月 = 3600円
3600円 × 一年 = 43200円!
これは旅行でも好きなところに行ける金額ですね。一時的にダルさを軽減させるとはいえ、コスパは相当悪いです。
栄養ドリンクに頼らないコツ
では栄養ドリンクに依存しないためのコツを4つ紹介していきます。
その1. 生活リズムの見直し
夜型生活をしている方は、なるべく早寝早起きをして朝方の生活に変更しましょう。
慢性的な寝不足が解消できれば、栄養ドリンクに頼ってしまうシーンは相当減らせるハズです。
睡眠時間を多く取れない方は、短時間でもグッスリ眠れるような工夫をしてみましょう。
その2. 食生活の見直し
スタミナを持続するためには、朝ごはんをしっかり食べることが大切です。
朝ごはんを食べる、
→ 体内リズムが整う
→ 脳と身体が活発になる
→ 集中力が上がる
→ 作業効率が上がる
→ 仕事の時間短縮
→ 残業が減る(無理するシーンが減る)
朝ごはんに加えて毎食必要な栄養素をキチンと摂ることで、疲れにくい身体を作ることができます。
その3. 昼寝(パワーナップ)を取り入れる
集中力の維持や眠気冷ましには、昼寝がやはり効果的です。
ちなみに昼寝は時間によって効果が異なります。
・10分間:注意力や認知力が高まって集中しやすくなる
・20分間:気分の向上、注意力の改善
・60分間:いらだちへの耐性が高まる
ただし30分以上の昼寝をすると、夜の睡眠に影響が出るので程々が良いでしょう。
その4. 飲みたい欲求を抑える「代替え飲料」を用意する
ルーチン化している栄養ドリンクを控えるには、飲みたい衝動を抑える「代替飲料」が必要です。
おすすめは次の4つ。
・ココア:疲労回復
・ハーブティー:集中力のアップ、疲労回復
・フルーツジュース:疲労回復、運動後の筋肉痛の防止
・甘酒:美肌効果、便秘、ダイエット
それぞれ効果が異なりますので、甘さとあわせて好みのドリンクを選ぶようにしましょう。
まとめ
栄養ドリンクの飲みすぎは健康に逆効果です。
成分中のカフェインや糖類、有名なタウリンでさえ過剰摂取はリスクしかありません。
飲みたい欲求は「代替飲料」で乗り切る!
あわせて日頃の心身へのケアで疲れにくい身体作りが重要です。
ぜひ今日から栄養ドリンクに頼らない暮らしを始めてみてください!
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