腕相撲で勝つコツ(テクニック)は4つ|必要な筋肉・筋トレも解説

・腕相撲でいつも負けて悔しい…
・強くなりたいけど、勝つためのコツとかあったら知りたいな。
・ベストなトレーニング方法とかも、知りたいな。
こうした方に向けて記事に向けて、アームレスリング大会にも出場経験のある私が勝つためのノウハウを解説します。
実は、腕相撲はちょっとしたコツ(テクニック)と、トレーニングで一気に強くなります。
【記事を読めば分かること】
・腕相撲で勝つためのコツ(テクニック) ・腕相撲に必要となる主な筋肉 ・腕相撲で勝つための筋トレ方法 ・怪我(骨折)の防止対策 |
記事は5分で読めます。
忘年会や飲み会で腕相撲になり、悔しい経験をした人は、ぜひ参考してください!
目次
腕相撲で相手に勝つコツ(テクニック)
腕相撲で勝つためには、以下4つのコツを押さえることが重要です。
① 握りの際は、肘の角度を狭めておく
② 上半身(肩回り)を固めて合図を待つ
③ レディー…ゴー!の合図で全力でフックを入れる
④ 自身のエリアに相手を引き込んだら、身体ごと一気に倒す
では、それぞれ順番に解説します。
コツ① 握りの際は、肘の角度を狭めておく
テーブル上で相手との腕を組むときは肘の角度を狭くして、拳と上半身の距離を近くします。
こうすることで重心と拳(腕)が近くなるため、力が逃げにくく、上半身を固めやすくなります。
コツ② 上半身(肩回り)を固めて合図を待つ
腕だけで戦う人は、必ず負けます。
合図があるまでは、脇を締めた上で上半身を固めておきます。
肩甲下筋に力を入れると、上半身が腕と一体化する感覚になります。
この状態で戦うことが超重要です!
相手と組んだ拳が上半身の中央になるよう、テーブルに真正面で向き合うとさらに力が逃げにくくなるためGoodです。
コツ③ レディー…ゴー!の合図で全力でフックを入れる
合図とともに、全力でフック(手首を入れる)ことが重要です。
普通、腕相撲といえば「相手の腕を横に倒す」ですよね?
しかし、横に倒す行為って力が入りにくいんです。
人間は、「引く力>(横に)押す力」です。
重いものは、物を押すより引く方が簡単に移動できる理屈です。
勝つためには相手の腕を自分の陣地に引き込むことが有効であり、最初にやるべきはフック(手首を曲げる)で相手をこちらの陣地に少しでも入れることです。
これをアームレスリングでは、かみ手(噛手)と呼びます。
フックを入れることで相手の腕は伸びて(肘の角度が開く)、力が入りにくくなります。
□コツ④ 自分のエリアに相手を引き込んだら、身体ごと一気に倒す
フックで相手を少しこちら側に引き込んだら、力を逃がさないよう注意しながら、固めた上半身ごと倒します。
倒す方向も真横ではなく、斜め後ろです。(右手で腕相撲をするなら、左後ろに倒すイメージでやるとベスト)
力の方向は以下のとおり。
自分の陣地に引き込んだままで、斜め後ろに倒したらフィニッシュです。
人間は脳が合図を出してから、身体が反応するまでにタイムラグがあります。
レディー…の段階で上半身と腕を一体化させておいたら、「GO!」のコンマ数秒前には動作を開始してください。
リアクションタイムを短縮することで身体の大きい相手でも、相手が力を入れる前に自分の陣地に引き込むことができます。
「最初にフックを入れる→上半身ごと倒す」この順番を素早くできるよう、意識してください。
腕相撲に必要な筋肉
腕相撲で勝つために必要な筋肉は、主に以下のとおりです。
・前腕筋群(円回内筋・腕橈骨筋)
・広背筋
・肩甲下筋
腕相撲は、上半身の筋肉を幅広く使います。(アームレスリングは立ち姿勢となるため、全身を使います)
重量物を運ぶときに、腕や手だけでなく身体全体を使った方が効率よく持てることと同じですね。
腕相撲では、前腕の力が特に重要となります。
ただし、握力ではなく腕を内側に円回内筋を鍛えることで、腕が外側に倒れて状況(親指の腹が上を向く状況)を防ぐことが可能です。
腕橈骨筋は、肘の角度が開いてしまうことを防ぐために必要です。
広背筋は上半身を固めると共に、拳を中心に相手を後ろ方向に引っ張る力に関わります。
アームレスリング選手は皆、「背中がデカい」です。
肩甲下筋は前述のとおり、腕と上半身を固める力として作用します。
ここに力が入っていないと、腕だけで戦うことになり、あっという間に負けてしまうでしょう。
腕相撲で勝つための筋トレ方法
続いて、腕相撲を強化するためのトレーニング方法を紹介します。
リストカール
フック力、つまり手首を巻き込む力を強くするのがリストカールです。
ポイントは以下の4つ。
・手首は痛めやすいため、ダンベルは1~3キロ程度で回数重視※50~100回程
・ハーフレンジよりフルレンジがGood ・指先からダンベルが落ちるギリギリまでピンチ力もついてGood ・最初はチューブを足で踏んで輪っかを引っ張る形でも問題ない |
懸垂(チンニング)
懸垂は、上半身全体をまとめて鍛えられるため効率的です。
フック力をついでに鍛えたい場合は、手首を曲げた状態を維持しながら懸垂する方法をおすすめします。
懸垂を続けると、今まで感じなかった部分に力が入るようになります。
上半身を固める感覚が養えるため、公園やチンニングバーなどで5~10回を目安に行いましょう。
ダンベルプロネーション
腕相撲は「親指の腹」や「手の平」が天井を向くと、力が抜けて負けます。
実際に負けたときは、手首が返っているはずです。
ダンベルプロネーションは円回内筋や「親指が倒れない力」を鍛える有効な方法です。
2~5キロ程度のダンベルで回数を行うと、簡単に手首が仰向けにならない強い腕を作ることができます。
イメージできない人はまずはやってみましょう。
どこに力が入り、どういった作用が必要かが理解できるはずです。
ハンマーカール
ハンマーカールは肘の角度を保持する力を強化します。
前腕と上腕三頭筋に効かすことを意識することが大切なため、最初はムリせず軽めの(5キロ〜10キロ)ダンベルから始めましょう。
インターナルトレーニング
上半身を固める力、具体的には肩甲下筋を強化します。
野球選手やテニスの選手も取り入れる、有効な方法です。
壁などに伸縮性のある「ソフトタイプ」のチューブを付けて行いましょう。
「肩甲下筋がどこか?」を、意識しながら行うことがポイントです。
これが分かると、腕相撲で上半身を固める感覚が理解できます。
トレーニングに必要な器具&あると便利な器具
【必要】
・ダンベル ・チューブ |
【あると便利】
・リストハンマー ・懸垂バーorチンニングマシーン ・ヨガマット ※ダンベル落下時などの床の保護&防音 |
ダンベルはハンマーカール用とリストカール&ダンベルプロネーション用の2種類あることが理想です。
予算上きびしければ、ハンマーカールはチューブを足にかけて代用できます。
リストカールは水を入れたペットボトルで代用可能です。
腕相撲で怪我(骨折)を予防するための鉄則
経験値が浅い人が夢中になると、怪我をする危険があります。
怪我の大半は、上腕骨螺旋骨折(じょうわんこつらせんこっせつ)と呼ばれる骨折です。
相手が倒そうとする力と、自分が倒そうとする力が上腕骨に集中し、ねじれるように折れる現象となります。
骨折に繋がる主な原因は以下の2つ。
・勝負に夢中になり、拳から目を放している
・腕が開いて身体と離れている |
骨折を防止するポイントは以下の4つ。
・勝敗にかかわらず、最後まで握った拳から目を放さない
・拳(腕)は肩より内側にセットする ・攻められたときは、固めた上半身ごと持っていかれるようにする ・テーブルに対して絶対に平行を維持する |
投球フォームのような姿勢でねばることが、一番危険です。
上記を守れば怪我のリスクはかなり軽減されますので、実践してください。
本格的に強くなるためにアームレスリングを学ぶことも有効
腕相撲を理解し強くなるためには、アームレスリングジムに通うこともおすすめです。
日本にはJAWAとAJAFと呼ばれる2つのアームレスリング協会があります。
アームレスリングは腕相撲と若干異なる部分はおりますが、噛み手・釣り手・トップロールなどの攻め技を学ぶことが可能です。
いずれも平日夜や週末に練習を行うジム&道場が掲載されるため、興味があれば足を運んでみてください。
まとめ
腕相撲で勝つためのコツは、腕だけでなく、上半身を中心に多くの筋肉を稼働させて戦うことです。
スタートの合図の前には上半身を固めておき、ゴーと共に一気にフックを入れて相手を自分の陣地に引き込みましょう。
骨折防止のため、勝負の際は拳より目を離してはなりません。
腕は肩より内側に入れることも忘れずにおきましょう。
紹介したコツを、ぜひ実践してください!
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